無料回収業者はなぜ多いのか
無料回収が増えた理由
2008年に行われた「北京オリンピック」
この北京オリンピックの少し前から金属類をはじめとする「再利用可能な資源」が高騰してきました。
ここでは鉄スクラップを例に見ていきます
西暦 | 1キロあたりの鉄スクラップ価格(国内市場) |
2001年10月 | 1.2円 |
2002年10月 | 4.0円 |
2003年10月 | 10.5円 |
2004年10月 | 15.0円 |
2005年10月 | 15.0円 |
2006年10月 | 21.5円 |
2007年10月 | 34.0円 |
2008年8月(オリンピック開催月) | 59.5円 |
2008年10月 | 36.0円 |
2009年10月 | 19.5円 |
2010年10月 | 25.5円 |
2011年10月 | 29.5円 |
2012年10月 | 14.5円 |
2013年10月 | 24.0円 |
1kgあたり仮に30円だとしても軽トラックの最大積載量である350kgも積めば10500円になります。
他にも銅や真鍮(しんちゅう)などは単価がはるかに高い為、1往復で倍以上稼げる日もあります。
このように北京オリンピック開催が決まってから近隣国である日本国内の金属類を始めとした国内相場は高騰し、中国人ブローカー達は建設ラッシュで需要が多い中国へ輸出する為に、こぞって日本に買取業者として会社を作りました。
今まで誰も見向きもしなかった金属が一気に高額商品へと変わったのです。
それに伴いこの時期から金属を回収する人達が急速に増え、おのずと無料回収業者は増えていったのです。
時代の流れがそうさせたと言っても良いのではないでしょうか